ist Aokinodaira STORY
What is “ist Aokinodaira Field“
1980年代に約70,000平米の広大な土地を切り拓き、作られた「青木の平キャンプ場」
長年多くの人に愛され、当時のオーナーさんの手で大切に管理されてきた歴史あるキャンプ場です。
2021年の春から約半年間、前オーナーから場所をお借りして運営代行という形でキャンプ場の運営を始めました。
森の中で暮らすこと、そしてキャンプ場の運営を行うこと、どれもが初めての経験で日々奮闘しながら生活していたことが懐かしく思います。
運営代行中の半年間でこの土地が秘めるポテンシャルや私たちが描く景色に対してしっかりと手応えを感じることができ
2021年の冬に青木の平キャンプ場を購入する判断となりました。
翌年の春には大工チームが集結し
9月頃の竣工を目標に工事を進めました。
2023年7月現在、1年以上かかった工事も終盤に差し掛かり、当初描いていた景色がやっと形になり
その間、大工さんと寝食を共にしながら多くのことを語りあってきました。
デザイナーがいない分、僕たちがどういう想いで、何を作りたいか
しっかりと時間を費やして言語化を行い
それを言葉にして日々大工さんに伝えることを大切にしました。
キャンプに限らず、普段の暮らしを営める小さな家「Hut」や自然との境界を近くした「Nutshell」という宿泊棟
自社焙煎コーヒーや地場の食材を使用したフードの提供をおこなう「ラウンジ」
室内にいながらも緑を感じることのできる個性的な「トイレ」など...
図面や工期がない中での施工は課題に追われる日々でしたが
決まりきった図面がないからこそistの魅力の一つである”空間”が生まれたと思います。
この土地の力と、自然と、人の掛け合わせで、これからも多くの人にとっての自然の入り口となるように
丁寧に愛をもって運営を行っていきたいと思います。
興梠 泰明 / ist事業責任者